シェーグレン症候群関連抗体検出セット(研究検査)
シェーグレン症候群(Sjögren’s Syndrome: SS)とは、涙や唾液を作っている臓器を中心に炎症を起こす全身性の自己免疫疾患です。病気の原因は不明ですが40-60歳台の女性に発症しやすいことが知られています。
主な症状としては、目の乾燥、口腔乾燥、膣乾燥があげられます。約45%の方が乾燥症状主体で悩まされますが、それ以外にも約50%の方には全身性に何らかの臓器病変(全身倦怠感・関節痛・皮疹・光線過敏症・間質性肺炎・神経障害・腎障害・筋症状・血液検査異常など)を生じることがあります。そして一部(約5%)の方には、悪性リンパ腫や原発性マクログロブリン血症といった血液疾患の合併を認めます。
※引用元:日本リウマチ学会
本検査では、研究検査A-Cube®と同じタンパク質アレイ技術を採用し、25種類の抗体を一度に検査することが可能です。

傍腫瘍性神経症候群関連抗体検出セット(研究検査)
傍腫瘍性神経症候群は、腫瘍と関連する神経疾患のうち、腫瘍の転移や浸潤、化学療法や放射線治療等によらず、自己免疫的機序によって発症する疾患の総称です。
本疾患の診断においては、腫瘍との関連頻度に基づいて分類された自己抗体の検出が重要です。
自己抗体の種類によって腫瘍の合併頻度が異なるため、腫瘍の早期発見を目的として、腫瘍との関連リスクを「High-Risk」「Intermediate-Risk」「Lower-Risk」の3
段階に分類することが提案されています。中でも、腫瘍との関連が70%を超える「High-Risk抗体」は、現在10種類知られており、その多くは細胞内抗原に対する自己
抗体です。
High-Risk抗体陽性の傍腫瘍性神経症候群では急性小脳性運動失調症、傍腫瘍性小脳変性症、傍腫瘍性辺縁系脳炎、亜急性感覚性運動失調型ニューロパチーが代表的
な病型として知られています。これらの病型において、抗Hu抗体、抗Yo抗体の検出頻度が高いことが知られており、合併する腫瘍は、小細胞肺がんが最も頻度が高
く、次いで乳がん、卵巣がん、子宮がんなどが挙げられます。
本検査では、研究検査A-Cube®と同じタンパク質アレイ技術を採用し、39種類の抗体を一度に検査することが可能です。

抗ZSCAN1抗体/抗Nax抗体
ROHHAD症候群は、突然の肥満、下垂体機能不全、呼吸不全、自律神経系異常、神経腫瘍などを特徴とする希少疾患です。現在のところ日本では「小児慢性特定疾病」や「指定難病」として指定されていません。しかし死亡率が高いため、致死的疾患として認識する必要があると論文報告されています。
この検査は、主にROHHAD症候群(Rapid-Onset Obesity with Hypothalamic dysfunction, Hypoventilation, Autonomic Dysregulation, and Neural Tumor)に関連する自己抗体(抗ZSCAN1抗体と抗NAX抗体)をELISA法で検出します。
なお本検査は研究検査であり、診断の用に供することはできません。
タンパク質販売
タンパク質アレイに搭載されている「ヒト抗原タンパク質」について購入を希望されるお客様の為に、弊社ではタンパク質販売も実施しております。
販売の形態はいくつかございますので、お問い合わせください。
- ① コムギ無細胞系で合成したタンパク質(未精製)
- ② 複数同時合成タンパク質(未精製)の販売(10mix, 100mix, 1000mixなど)
