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検体中の自己抗体を一度に網羅的に解析

測定可能な検体について

当社で測定可能な検体は、ヒトの血清・血漿の2種類です。測定対象は検体中のIgG。必要検体量は、血清(もしくは血漿)で300uLです。これは一般的な採血(10~15mL)の1/100程度です。

検体提供者様のご負担が少ないサービスです。また精製抗体・モノクローナル抗体・脳脊髄液についても、測定をお受けしております。必要検体量については、発注前にご相談下さい。

アレイ搭載タンパク質の情報

搭載タンパク質の細胞内局在

搭載タンパク質の組織発現分布

搭載タンパク質の抗原名・遺伝子名・タンパク質名・機能

IgGを中心とした受託解析サービス

自己免疫疾患の病態理解において、IgGの測定検査は非常に重要です。免疫グロブリンの一種であるIgGは、血清中で最も多く存在し、免疫機能を評価する手がかりとなります。特定の疾患では、IgGまたはそのサブクラスの異常な高値が診断基準の一部として用いられることがあります。

多くの自己免疫疾患で見られるIgGの多クローン性の増加 (様々な抗原に対する多種類のIgG抗体が同時に増加する現象) は、疾患の特徴を反映し、診断の手がかりとなります。また、IgGを測定することで、自己免疫疾患に関連する免疫機能の異常を検出測定できる可能性があり、免疫不全の検出にも有用であると考えられます。

さらに、治療過程でのIgG値の継続的な測定は、治療効果の評価や疾患活動性の判断に役立ちます。

このようにIgG測定は、自己免疫疾患の診断から治療管理まで幅広い局面で重要な情報を提供し、疾患の病態把握に貢献できることから、弊社のサービスでは、IgGを中心とした検査を実施しております。 なお現在はIgGに特化した測定サービスを提供しておりますが、IgA、IgMについても測定可能なサービスを今後、展開してまいります。