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A-Cube

A-Cubeによる研究論文が、皮膚科学分野の権威ある国際誌 THE JOURNAL OF DERMATOLOGY に掲載されました。

 東京大学医学部附属病院皮膚科 助教/医局長の松田和樹先生らは、抗SS-A抗体(anti-SSA)と強皮症の予後との関連について調査を行い、抗SS-A抗体単独陽性例を対象に新規自己抗体測定技術「研究検査A-Cube®」を用いた解析を実施しました。全身性強皮症(Systemic sclerosis, SSc)は、血管障害や線維化、免疫異常を特徴とする自己免疫疾患であり、重症化すると生命予後に大きな影響を及ぼします。これまで、一部の患者で検出される抗SS-A抗体(anti-SSA)は、重い臨床症状と関連する可能性が報告されてきました。

 今回、東京大学医学部附属病院皮膚科で2011年から2020年にかけて受診した日本人患者307例を対象に解析した結果、抗SS-A抗体のみが陽性の患者さんは、病気の進行や生命予後に不利な影響を受けやすいことが分かりました。抗SSA抗体を定期的に評価することの重要性が示され、継続した自己抗体の追跡によって疾患リスクが予見できることを示しています。本研究により、従来の保険収載検査では同定されない疾患特異抗体であっても、A-Cubeによって重症な臨床像と関連する自己抗体を発見できる可能性が示されました。今回の成果は、強皮症の診断や予後予測の精度向上に寄与するものです。

詳細は論文をご覧ください。

Isolated Anti-SS-A Antibody Seropositivity as a Poor Prognostic Factor in Systemic Sclerosis: Insights From a Cohort of 307 Cases

Nana Ishida, Kazuki M. Matsuda, Hirohito Kotani, Hayakazu Sumida, Shinichi Sato

https://doi.org/10.1111/1346-8138.70055

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