“TAFRO syndrome is associated with anti-SSA/Ro60 antibodies, in contrast
to idiopathic castleman Disease”
京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科の白柏魅怜特定病院助教、西田優理医師(倉敷中央病院)、吉藤元講師の研究成果として、TAFRO症候群(原因不明のリンパ増殖性疾患)が、抗SSA/Ro60抗体に関連し、類似疾患であるCastleman病と異なることが、国際学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。
TAFRO症候群とCastleman病は、いずれも100万人に1-10人程度の希少疾患です。
リンパ節組織像が似ていることから、類似の疾患であるとされていましたが、近年異なる臨床像をとることがわかってきていました。TAFRO症候群は急速に重症化しやすいことから、両疾患の正確な診断・鑑別は非常に重要です。本研究では、抗SSA/Ro60抗体がTAFRO症候群で高い確率で陽性となることを示しました。
本論文のタンパク質アレイによる抗SSA/Ro60抗体と抗SSA/Ro52抗体の検出は、弊社のアレイ技術(研究検査A-Cube®)が使用されています。